※この記事には『キンパとおにぎり』第3話のネタバレが含まれます。
「センイルチュッカヘ!」――韓国語で「誕生日おめでとう」。第3話は、リンの誕生日をめぐって、大河との間に小さなすれ違いが生まれる回です。そこへ韓国から母が突然やってくることで、二人の距離はさらに揺さぶられていきます。
『キンパとおにぎり』はどんなドラマ?
本作『キンパとおにぎり〜恋するふたりは似ていてちがう〜』は、テレビ東京系「ドラマプレミア23」で2026年1月から放送された、全10話の月曜深夜ラブストーリーです。
主演は赤楚衛二さん演じる長谷大河と、カン・ヘウォンさん演じる韓国人留学生パク・リン。小料理屋「田の実」で出会った国籍の違う二人が、キンパ(韓国)とおにぎり(日本)に象徴される“似ているけれど違う”文化を行き来しながら、少しずつ惹かれ合っていきます。
第3話あらすじ:すれ違う誕生日の連絡
リンの誕生日が近づくなか、この回で描かれるのが、二人の感覚のズレです。誕生日当日、リンは大河とこまめに連絡を取り合いたいと思っていました。ところが大河は、仕事中はあまりスマホを見ないタイプ。メッセージへの返信が遅れ、リンは寂しさから怒りを募らせてしまいます。
すれ違いの末、大河は必死で探した誕生日プレゼントを手に駆けつけます。そして二人は、「お互いの文化や感覚をもっと尊重しよう」と誓い合うのです。
突然の来日――母・ミエの登場
この回をさらにかき乱すのが、リンの母チェ・ミエ(パン・ウンヒさん)の存在です。母は韓国から突然来日。実はリンは、母から「日本での恋愛は禁止」と言い渡されていました。
そのため、リンは大河の存在を母に隠さなければなりません。母の前では“恋人などいない”という顔をしなければならないリンと、その事情をすぐには飲み込めない大河。せっかく心を通わせ始めた二人の関係に、「親の反対」という、国や文化を問わず重い壁が、物語の早い段階から立ちはだかります。
韓国の誕生日文化が描かれる
第3話の魅力は、韓国の誕生日にまつわる習慣が具体的に描かれるところです。たとえば、韓国では誕生日にワカメスープ(ミヨックク)を食べる風習があります。こうした文化のディテールが、ただの恋愛ドラマにとどまらない本作の奥行きをつくっています。
「似ているけれど、ちがう」。タイトルそのままのテーマが、誕生日という身近なイベントを通して、やさしく描かれた回でした。
「似ていてちがう」を彩る食と音楽
本作のもうひとつの主役は、画面を彩る食と音楽です。タイトルどおり、韓国のキンパと日本のおにぎりという“似ているけれど違う”料理が、二人の関係を象徴的に映し続けます。第3話で登場する誕生日のワカメスープもそのひとつで、韓国では誕生日に欠かせない一品とされています。こうした料理の一つひとつが、ただのご当地ネタではなく、互いの背景を知るための入り口になっているのが本作の巧みなところです。主題歌でも日韓のアーティストが起用され、オープニングはaespaの「In Halo」、エンディングは音田雅則さんの「幸せの色」が彩ります。食でも音楽でも“違うものが隣り合う”という作品の姿勢が、細部にまで貫かれています。
個人的に感じた、第3話のリアルさ
ここからは筆者の見方です。この回のすれ違いは、「文化の違い」というより、恋人同士なら誰にでも起こりうる“連絡をめぐる温度差”に近いものです。だからこそ、国籍を超えて共感できる人が多いのではないでしょうか。
大河の「仕事中はスマホを見ない」も、リンの「こまめに連絡したい」も、どちらが悪いわけでもありません。違う感覚を持つ二人が、それでも歩み寄ろうとする。その不器用なやり取りこそ、本作のいちばんの魅力だと感じます。
第3話についてよくある疑問
「センイルチュッカヘ」とはどういう意味ですか?
韓国語で「誕生日おめでとう」という意味です。リンの誕生日を描いた第3話にちなんだサブタイトルになっています。
リンの母はなぜ来日したのですか?
詳しい事情は物語のなかで描かれますが、母ミエの来日によって、リンが「日本での恋愛禁止」を言われていたことが明らかになります。二人の関係に立ちはだかる壁として機能します。
どこで配信を観られますか?
放送はテレビ東京系「ドラマプレミア23」で、見逃し配信はTVerなどで行われていました。最新の配信状況は公式情報をご確認ください。
おわりに
第3話「センイルチュッカヘ!」は、誕生日の小さなすれ違いと、母の来日という大きな波が同時に訪れる回でした。文化の違いを越えて「尊重し合おう」と誓った二人に、さっそく試練が訪れます。次回以降、リンが母とどう向き合っていくのか、目が離せません。


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