※この記事には、TBS系ドラマ『未来のムスコ』第5話のネタバレが含まれます。
未来から来た息子が、行き詰まったアラサー女性の毎日をかき回していく『未来のムスコ』。第5話は、派手な事件こそないものの、未来と母・ナオミの関係を軸に、登場人物たちの感情が静かに、しかし大きく動く回です。
おさらい:『未来のムスコ』はどんな物語?
主人公の汐川未来(演・志田未来さん)は、「定職なし・貯金なし・彼氏なし」の28歳。恋も仕事も夢も行き詰まっていた彼女のもとに、ある雷雨の夜、自分を「ママ」と呼ぶ男の子が現れます。
颯太(天野優さん)と名乗るその子は、なんと2036年の未来からやってきたといいます。目的は、未来と自分のパパである“まーくん”を仲直りさせること。とはいえ未来は、恋人いない歴10年。颯太の父親が誰なのか、まるで見当もつきません。身近な男性の誰が未来の夫になるのか――その“パパ探し”の楽しさと、突然始まった“謎のシングルマザー生活”の戸惑いが入り混じる、時を超えたラブコメディが本作の魅力です。
第5話あらすじ:スマートウォッチ「ルナ」が拾った声
第5話で印象的に使われるのが、颯太が持つスマートウォッチ「ルナ」です。
雷雨のあと、ルナは隣に住むケイの家で、2036年の未来――つまり大人になった未来の声を拾います。未来から届くかすかな手がかりが、颯太の存在の確かさを、見る側にも改めて感じさせる仕掛けになっています。日常のなかにそっと差し込まれるSFの要素が、本作ならではの不思議な余韻を残します。
未来と母・ナオミの対立
第5話のもう一つの軸が、未来と母・ナオミの直接対決です。
ナオミは、颯太が未来から来たという話をまるで信じません。それどころか、母親としての務めをきちんと果たそうとしない未来の姿に、いらだちを募らせていきます。突然現れた孫を前に、戸惑い、ぶつかり合う母娘。きれいごとでは済まされない感情のやり取りが、ていねいに描かれていきます。
颯太の寝顔が解いた、母娘のわだかまり
そんなナオミの心を動かしたのは、颯太の何気ない寝顔でした。
無防備に眠る颯太を見つめるうち、ナオミは自分自身の過去を思い起こしていきます。かつて自分も母親として悩み、迷ってきた――その記憶が、目の前の孫と娘への理解へとつながっていくのです。やがてナオミは、颯太が本当に未来から来た存在なのだと受け入れます。理屈ではなく、母としての実感が頑なな心をほどいていく描写が胸を打ちます。
舞台初日、劇場の後ろで流した涙
物語は、未来が所属する劇団の公演初日へと向かいます。
「観に行かない」と言っていたはずのナオミですが、本番の夜、彼女はそっと劇場の後ろに立っていました。舞台の上で懸命に演じる娘の姿を見つめながら、ナオミは静かに涙をこぼします。言葉では伝えきれなかった想いが、その涙ににじむ。未来のキャリアと、突然始まった母親業。その両方に揺れる彼女を、家族が見守り始める――そんな温かい転機が描かれる場面です。
個人的に感じた、第5話の魅力
ここからは筆者の見方です。第5話は、「パパは誰?」というミステリー以上に、未来を取り巻く“家族”の物語として心に残りました。
颯太という未来からの来訪者は、未来と母の関係まで静かに変えていきます。タイムスリップという突飛な設定なのに、描かれる感情はどこまでも地に足がついている。母と娘がぶつかり、わかり合っていく過程に、思わず自分の家族を重ねてしまう。そんな普遍的な温かさが、本作の本当の魅力だと感じました。
第5話についてよくある疑問
颯太は何のために未来へ来たのですか?
2036年の未来から、母である未来と、自分のパパ“まーくん”を仲直りさせるためにやってきました。第5話では、その存在を母・ナオミが受け入れるまでが描かれます。
“まーくん”候補は誰ですか?
未来の身近にいる3人が候補とされます。劇団アルバトロスの主宰・吉沢将生(塩野瑛久さん)、幼稚園教諭で中学の同級生・松岡優太(小瀧望さん)、劇団の若手脚本家・矢野真(兵頭功海さん)です。
どこで本編を観られますか?
TBS系の火曜ドラマ枠で放送された作品で、見逃し配信はTVerやU-NEXTなどで行われていました。最新の配信状況は各サービスの公式情報をご確認ください。
おわりに
第5話は、颯太のスマートウォッチが拾う未来の声、そして未来と母・ナオミの衝突から和解までを描いた、感情の機微が光る回でした。舞台の後ろでナオミが流した涙は、この家族がゆっくり前へ進み始めた証。“まーくん”は誰なのかという謎とともに、未来と颯太の物語の行方を見守りたくなります。


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